「………にいさん……」
「あきは、よごれちゃったね……」
「え……あっ……ぅぅぅ」



 志貴の一言で失禁してしまったことを思い出す。再びぶり返して来た羞恥心
に、秋葉が頬を朱に染めて顔を背ける。
 今になって、ぐっしょりと濡れたショーツの感触が彼女の肌を弄ってきた。
肌に張り付いているそれは、風を浴びてさらにその箇所を撫で上げる。
 その不快感に秋葉は背筋を振るわせた。

「……ふいてあげる、あきは」

 ぽつりと。
 本当に何気ない一言のように、志貴が口を開いた。それがあんまりにも唐突
だったので、秋葉は志貴が何を言っているのかまるで理解できていない。

「に、にいさん?」
「あきはのそこ……ぐしょぐしょだろ……俺、ハンカチあるから、その、ふい
てやるよ」

 驚く秋葉。それに対して、志貴は顔を真っ赤にしながら視線を背けた。恥ず
かしいのは秋葉も同じで彼と同じように耳まで赤くなっている。
 志貴の瞳は、どうする?、と無言で語りかけていた。
 その瞳を見て、軽く逡巡した秋葉は、

「……は、はぃ」

 今にも消え入りそうな声で頷くのであった。
 それに答えて、志貴も頷き返す。ポケットから白いハンカチを取り出した。

「じゃ、じゃあ、あきは……その、す、スカート、あげて……」

 震わせながらも、少年の喉から声がしぼり出される。
 そのまま志貴は秋葉の腹部と同じ目線までしゃがんだ。つん、とした刺激臭
は近くに来るほどに少年の思考能力をさらに鈍らせてゆく。
 秋葉は、もはや声すら出すことができず、言われるままにスカートの端に手
をかける。
 震える手で、ゆっくりとスカートが上げられると、むせ返るような温かさが
広がった。
 目の前にあるのは、すっかり濡れてしまって股間に張り付いたショーツ。大
きな、大きな染みを作ってしまい、その臭いと光景は少年の瞳に卑猥に映る。
 唾を飲み込み、その下着に手をかける。
 窺うように見上げれば、スカートをたくし上げた体勢を維持している秋葉と
目が合ってしまった。湧き上がる恥ずかしさに、どちらとなく視線を逸らす。

「い、いくよ……あきは」
「にいさん、はやくしてぇ……」

 催促する秋葉に頷き、意を決してショーツを捲るように引き下ろした。
 白日の下、眼前にさらされる秋葉のそこ。
 まだ、毛も生えていないような幼い蕾は、秋葉が呼吸する度に小さく上下す
る。それを眺めた志貴が、ほぅ、と息を吐く。その吐息が股間を優しく撫でる。
 そのくすぐったさに華奢な身体が、ぴくん、と震えた。
 震えを抑えるように、ハンカチを持った志貴の手が近づく。
 そして、それがゆっくりと秋葉の股間に触れた。

「あっ、ぅぅっ!」

 そのハンカチが触れた瞬間、秋葉が一番の声を上げる。
 スカートの裾を放しそうになって慌てて強く握り直す。
 ゆっくりと、控えめに、秋葉のそこを撫で上げてゆく志貴。その柔らかい手
触りが、ハンカチ越しにも伝わってくる。
 しっかり拭き取るために軽く力を入れて押すと、秋葉は切なげな声を漏らす。

「はっ、はぁぁっ、にいさぁん、にい、さん……」

 ふくらんだ恥丘を丁寧にふき取っていくと、それを押し返すようにぷにぷに
した感覚。その何とも言えない指の感触を味わうように、ゆっくりと力を込め
てさすり続けてゆく。
 ハンカチを上に下にと動かす度に、秋葉の足がガクガクと震えている。

「あきは……」

 見上げる志貴の瞳がとろけたように流れ秋葉を見つめた。その哀願するよう
な視線は、何を言いたいか自然と秋葉の思考に流れ込む。
 その内容に俯いてしまう。
 眼下の兄を見やるが、彼は「どうしたの?」とでも言いたげな純粋な顔。少
年のあどけなさをそのままにした表情を向けられると、年下の秋葉も思わずド
キッとしてしまう。
 促されるままに、秋葉はスカートの裾を口にくわえる。

「に、にひはん? こへでいい?」

 志貴の頷く様子を確認する秋葉。
 その震える手をおずおずと志貴の目の前――下腹部へと運んでゆく。
 自分から触れることに抵抗があるのか、指は股間のすじを触ろうとして戻す、
という行為を何度か繰り返す。
 それを見かねたのか、少年の指が少女の指を掴み、そこへと宛がわせる。

「ん、んんっ、んー」
「あきは……ね?」

 志貴のお願いの通りに指を這わせ、自分からそこを開く。
 そこを凝視する志貴に、秋葉は口にスカートの端、腕は股間にと、顔を赤く
して目を背ける事しかできない。
 震える指でたどたどしく、秘部の内側を割り開く。
 露になった内壁は幼く、儚い蕾のそれ。
 晒された内側をハンカチで優しく撫でると、跳ね上げるような鋭い声をあげ
る。

「んーっ!! んっ、んんっ……」
「はぁ、はぁっ……あきはの、ここ、すごい……」

 すでに志貴の行為は秋葉の下腹部を拭うものではなく、責めるものに変貌し
ていた。
 ちいさな入り口に押し入られたハンカチは、それを広げる秋葉の指と摩擦し、
二人の指が軽く触れ合う。
 そして、突起を撫でるように擦りあげた。

「んんーっ! んはぁっ、ひあぁっ、ああぁぁ……」

 ついに耐えかねた秋葉が声をあげて捲くられたスカートが志貴の頭にかかる。
 その顔は志貴からは見えなかったが「いやいや」と言う様に左右に振られて
いた。ギュッと瞳を閉じて、別の何かに耐えているような印象。
 スカートから顔を出した志貴が秋葉を見つめる。まるで愛でるように悩まし
げな流し目。
 その腕は止まることを知らぬのか、ぷにぷにのそこを強弱つけて撫で回し、
陰核部をさわさわとさすってゆく。

「や、やぁぁ、にぃさぁぁん……」
「あきは……ぁぁ……あきはっ」
「あっ……んうっ! ひぅっ! うう…あぁぁ、だめぇ、にいさん、みちゃい
やぁ、だめなの……だめ、だめっ、ぅぅぅ……」

 うわ、と志貴の驚く声が聞こえた。
 とめどなく溢れ出す液体が志貴の手をどんどん汚してゆく。
 その目前にいた志貴は、秋葉の放尿の場面を目の当たりにしてしまう。先程
とは比べ物にならないほどに接近した状態に志貴の脳は、フューズが切れたよ
うに考えることを停止。
 まだ止まらない。

 しゃぁぁぁぁ……

 ぼたぼたと零れる液は、志貴のハンカチを濡らしてぐっしょりと水を吸わせ
る。
 そこから吸いきれなかった液体が志貴の腕を、つぅ、と伝ってゆく。
 びゅっびゅっ、という音と共に残りの液が飛び出される。それはまだ幼さい、
あどけなさのある少年の顔にかかる。
 秋葉はというと、二度目のおもらしという現実にただただ泣きじゃくってい
た。

「うぇぇぇ、ご、ごめんなさぃぃ、ごめんなさぃぃ」

 顔を赤らめながら謝り続けていた。失禁してしまったということが、彼女の
中の罪悪感を深く刺激したのであろう。その声を聞けば、どれだけ彼女が罪の
意識を感じているのかがよく分かる。
 見上げながら、その濡れた頬を撫でる。
 志貴はやさしく笑いながら、その涙を拭ってやっていた。未だ涙を溜めてい
る秋葉に穏やかな口調で語りかける。

「あきは、だいじょうぶ」
「でも、でも……わたし、きたないこと、きたない……うぇ、え、ふぇぇぇ…
…」

 志貴は泣き出す秋葉に頭を振って答える。

「そんなことないよ……あきはのここ、きたなくなんかない」

 そう言って、秋葉の股間に顔をうずめた。濡れた割れ目を下から上へと舐め
上げる。
 びくり、と身体を震わせた秋葉が長い吐息を漏らす。

「……ぁぁぁぁ、に、にぃさぁん。だめ、だめぇ……」
「だめじゃない。あきはのここ……すごいきれいだよ……んっ」

 まだ陰毛すら生えていない秋葉のそこを、丹念に、やさしく舌を這わせてゆ
く。
 太股をつたっていた液体の跡を舐め上げて、その流れとは逆方向――さかの
ぼる様にして唾液の跡が生じる。
 その縦に走る筋を舐めずに、まずはその周囲のつるつるの股間を舐めあげる。
 ぺろぺろと丘に舌をやり、割れ目の周りを自分の唾液で濡らしつくすかのよ
うに責めあげてゆく。
 ただ舐めるだけでなく、その柔らかな肉付きを味わうように吸い上げたりし
てみる。
 なんとか堪えようと口を噤んでいる秋葉だったが、それも長くはもつはずが
ない。志貴の執拗な舌による愛撫で、その口は閉じることを忘れている。

「あぁ、にぃさんっ、ひゃっ! あ……ぅぅ、あぅっ、ぅあぁ」
「あきは……」
「…はぁ、はぁ……はぃ?」
「とっても、おいしぃ……」

 呼吸を荒くしながらの兄の言葉に、秋葉の顔が赤面を通り越して、訳の分か
らない域にまで達した羞恥の表情へと変わる。
 おもらしをしてしまって、汚らわしい状態の股間。それを舐めあげる志貴の
感想が「おいしい」というのだ。恥ずかしさもあったが、志貴に「おいしい」
と言わせ、なんとなく喜んでいる自分もいて複雑な気分だった。

 と。
 志貴の指が前触れなく動いた。
 指をを付け根の割れ目へと持っていき、先程まで秋葉がやっていたように皮
肉を広げる。
 口を閉じていた秘所が開かれて、その艶かしいピンク色を露にした。
 志貴の目の前に広がる、内側の様子。さすっていた時にはよく見えなかった
全てが、今ははっきりと見えてしまっている。
 擦ってしまった陰核。その影響で二度目を引き起こした尿道。そして、それ
によってすっかり濡れぼそってしまった内壁、膣口。
 まだ生理も迎えていないような少女の未発達な女性器。
 その背徳的な魅力に取り付かれたように志貴は舌を割れ目の中へとねじ込ん
だ。

「ひゃぁぁっ! あぁぅぅ……はぁぁ、にぃさぁぁ……ぁぁうう」
                                      《つづく》