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宴の後に
阿羅本 景
シエルの汗とフレグランスの入り交じった薫りが、俺の鼻腔をくすぐる。
汗ばんだうなじに唇を這わせて、膚に浮き上がった汗を舐める。四つんばい
になったシエルの上に覆い被さり、俺の手はシエルの肋骨から豊かな胸へと上
がっていく。
「遠野……くん……」
シエルの切なげな声が漏れる。俺が耳を舐めると、耳たぶに掛かった黒い眼
鏡の蔓が舌に当たる。それにかまわず、俺はシエルの耳をくぼみに舌を差し込
み、そこに唾液と淫らな言葉を塗りつけていく。
「シエル……感じているのか……いるんだね、ここも」
手の触れる、たぷたぷとしたシエルの胸。重量に従って垂れているが、それ
でもその下地になる筋肉に支えられて綺麗な釣り鐘状のフォルムになっていて
……そこを指でぷるんぷるんと触ると、揺れる胸と指先に触る乳首が面白い。
俺のもう一方の手は、シエルのお腹からへそへ、そして恥毛の生い茂るやわ
らかな恥丘へと進んでいく。指先にしゃり、と毛が降れた感触がして、その先
が無くなり俺は指を曲げシエルの花弁の中に指を差し入れる――
くちゅり、と濡れた柔らかい肉の感触。粘膜が濡れて指に吸い付いた。
円を描くように動かして、シエルの敏感な肉鞘を触る。
「あっ……もう……そこを……遠野くん……」
「シエル、やっぱり……シエルのあそこはもうどろどろ……乳首も硬くしちゃ
って」
「それは、遠野くんが触るから……でも、どんどん私をえっちにしちゃってく
ださい……」
はぁ、とシエルが首をのけぞらせながら囁く。
その言葉が俺を興奮させる。どんどんシエルを感じさせたい。シエルが四つ
んばいで我慢できなくなって、お尻だけ高く掲げて腰を振るほどに愛撫したい。
俺は耳にキスをすると、指を動かして感じるシエルの小さな部分をこする。
片手で乳首を。
片手でクリトリスを。
「あっ……ああっ、ん、ああ……やぁ……」
「シエル……どっちの方が気持ちいい?」
俺は指を小刻みに動かし、悪戯そうに笑いを含んでシエルに語りかける。
指につまんだ乳首は乳房からきゅっと起き、俺の人差し指と親指の間でこね
られている。クリトリスも皮の上のから指を動かし、小さな突起を指先で探り
出そうとしていて。
その度に、胸とお腹に当たるシエルの背中がぴくっ、ぴくっと震えるのが分
かる。
シエルの喘ぎ声が、甘くこの寝室の中に立ちこめる。
「い、いじわるは止めてください、遠野くん……」
「じゃぁ……今、強く弄られてるのはどっち?」
「く……クリトリスのほうです……ひぅぁ!」
シエルの包皮をめくって、その中に指先を忍び込ませようとする。
シエルのお尻が逃げて、どん、と俺の腰に当たる。シエルのむっちりしたお
尻に俺の硬い肉棒がぶつかった。でも、後ろから被さっているシエルに俺の手
から逃げることなんて出来ない。
シエルの腕ががくがくと震え出す。背中に掻く汗がじっとりと膚に馴染む。
まるで腕立て伏せをするみたいにシエルの背中が動く。指の動きに吊られる
ように、まるでシエルの筋肉を操るスイッチに指をかけて、弄んでいるような。
「あっ……遠野くん、もっと優しくしてください……イタいです……」
「うん……これくらいが良いのかな……シエル……」
包皮からクリトリスをむき出しにしようとしていた指を止めて、その皮の上
から慰めるように優しく撫でてあげる。鋭くがくがく動いていたシエルの背中
が、なだらかな波のような動きに変わる。それに身を委ねている俺にも心地よ
く思うほどの、息に混じった脈動。
「はぁ……ああ……ん……」
「シエルは、乳首よりもクリトリスのほうが感じるんだね」
「も……もう、一番そこは女の子の体の中で敏感なんですから、当然です」
シエルが怒ったように口にするけども、口調が甘く、それももっとして……
というおねだりのように聞こえる。俺はシエルの頬にキスをすると、身体をシ
エルの背中の上を滑らせていく。
四つんばいになったシエルのお尻に、向かい合うような格好に――
「あ……なにをするんですか?」
「うーん……シエルの身体で色々調べてみたくなった」
俺はむっちりとしたお尻にぴたぴたと手を当てて、笑いながら言う。
シエルのお尻は大きく、安産型というのだろう。でもウェストも細いしお尻
も下に筋肉があってぷりぷりとしていて、よく熟した桃みたいだった。
そんなシエルのお尻をさすると、シエルは俺を不安そうな顔で振り返ってく
る。ずれた眼鏡の向こうの青い瞳は、何をしてくれるのかという期待が宿って
いる様に見えた。
やっぱり、シエルもえっちだなぁ……とお尻をぽん、と叩く。
「ひゃう!人のお尻をオモチャにしないでください!」
「お尻だけじゃなくて、ここもオモチャにしちゃうから」
人差し指で、前から後ろにシエルの筋を撫で上げる。
粘膜の襞の顔を覗かせた、肉の唇をクリトリスから膣前庭、尿道口、膣口か
ら会陰へと一直線に、シエルの女性の中心を――
「やっぁ!」
びくん、とシエルのお尻が引き締まる。指で女陰から肛門までの間のつるん
とした会陰をつつくと、お尻も面白いようにびくびくと動く。その奥のすぼま
った鳶色の肛門もお尻の肉の間に隠れて行くほどに。
はぁ、と俺は指で柔らかい肉をつつきながら感嘆の言葉を口にする
「ここも感じるのか、シエルは。知らなかった」
「ああ……遠野くん……」
「ここでこんなに感じちゃうんだったら、自転車とか載ったら大変だね」
「そ、それとこれとは……ああぅ……」
指を恥骨に当たるくらいぐりぐり押してみると、シエルのお尻がぎゅーっと
引き締まっていき、前の方の割れ目から透明な愛液が滴ってくるのが見えた。
吐くシエルの息が荒く、背中も肩胛骨が浮き上がり、女の子の身体と言うより
はなんとなく、牝の身体という思いが浮かぶ。
俺に敏感な部分を弄られ、フェロモンの汗を垂らしながらもだえる、シエル
という牝。
「……遠野くん……ふぁああ!」
俺はシエルのお尻に口づけをした。
しっとりと湿ったシエルの丸まるとしたお尻の丘に唇を付け、吸いながらシ
エルの奥へと顔を進めていく。親指で果実を割るようにお尻の肉を広げて、割
れ目に伝う汗を舐めながらその奥の肛門に唇を――
「ああっ、ひぁ!お尻に……」
「シエルのお尻の穴も……感じるんだよね」
俺はシエルに、というよりシエルのお尻の穴にそう話しかける。
目はシエルのお尻から背中のなだらかな広がり、そして指を噛みながら俺の
方を肩越しに見る熱いシエルの視線。
舌を延ばしてつんつんと肛門を探り、舌に触った味を嚥下する。シエルのお
尻の穴は何度もぐっと内側に向かって巻き込むようにすぼまろうとする。
舌の腹をこすりつけ、ゆるめるようにいじくる。
「遠野くん、またお尻にそんなに……あん、んッ……」
「シエル……シエルのお尻の穴はえっちの度にどんどん馴れていくね……こう
すると」
「ひぃぅぁ!」
尖らせた舌をシエルの肛門に押しつける。
括約筋の抵抗を受けるけども、舌はにゅるにゅるとシエルのお尻の皺を広げ
ていく。俺の舌はシエルの肛門の中に飲み込まれていく。
舌の先ににゅるにゅるとしたシエルの肛門と、その奥の口を合わせた粘膜の
襞が触って――
「やっ、遠野くん、フケツだから舌を入れないで……はぁぁぅ!」
「ん……もう何度もシエルのお尻を舐めてるから大丈夫だよ……そうだ、シエ
ル?」
俺は指を伸ばし、シエルの割れ目に触る。
垂れた唾液と愛液が混じり合い、ぐちゅりと濡れた襞の中に指を差し込む。
シエルの陰唇をかき分け、触るのは膣口の窪まり、縮れた入り口。ちょうど、
お尻を舐めている俺の顎の当たりに指を宛う。
その小さな膣口に人差し指で触れて、入り口の筋肉の抵抗を確かめてぬめる
女性の奥底に、ぐいっと――
「あぁぁあああ!」
「前の方は準備OKだね……じゃぁ、後ろも……」
口を離して、ひくひくと震えるシエルのお尻の穴にも同じように人差し指を
置く。
こっちの方は……前の膣口よりも硬い。でも、ゆっくり進めていけば……
「ぇ……ぁは……はぁ……」
肛門に俺が指を差し込むと、シエルが深く息を吐く。お尻の穴に入れられる
のに馴れてきたのか、無理に力を入れないようにお腹をつっぱらせて……俺の
指に、シエルのぬるぬるとした内臓が触れる。
熱い。
俺の両手の人差し指が、シエルの肉の壁一枚を隔てた別の臓器の中の穴に埋
め込まれている。八の字の括約筋が根本を締めるけども、それより内側が指先
に張り付いてきて――直腸の粘膜と、膣道の粘膜が指を動かすと、くちゃくち
ゃぬるぬると絡みついてくる。
「ああぅ……やだ……遠野くんの指……んあ……ああぅ!」
「暖かいよ……シエルのおまんこの中も、お尻の中も……どろどろだね……」
「そんな……中で指を……ああいっ、ふ……あああ……」
シエルの体の中で、指を逆方向に回す。
俺の指をくわえ込むシエルの嫌らしい口が、こぷりこぷりと粘液をはき出す。
手にその液が伝う。
シエルは腕で身体を支えきれなくなって、ぽすんと身体が落ちた。暗い部屋
の中で舞う、シエルの蒼黒の髪を目で追うと、ベッドにシエルの眼鏡が転がる
のが分かった。
口から舌を覗かせて、シエルは喘いでいた……目がとろんと快楽に融けてい
て。
「シエル……どっちの方が気持ちいい?」
「きもち……いい……はぁ……ああっ、ん……」
シエルのうっとりとした、快楽に酔う喘ぎ声。
お尻だけを高く掲げ、太股とお尻を痙攣させながら俺の指が動くと、ひぃと
よがり声を上げる。お尻の指と膣の指を近づけ、二つの体腔を隔てる壁越しに
押しつけると……
「ああ……と、遠野君……こりこりしないでください……」
「こうされると駄目になっちゃいそうだから?シエル……なら、どっちの方が
気持ちいいの??」
指を第一関節まで、抜けそうなほどに引っ張り出す。
シエルの下の口が両方とも伸びて、俺の指を離すまいとする。そんないやら
しいシエルの口を満足させてあげるために、もう一度強く――
「んんぅぅぁああああ!」
「ほら……もう前も後ろもどろどろだ、どっちでも俺のモノが入るね……じゃ
ぁ、どっちの口に入れて欲しい?おまんこ?アナル?」
「お……あああ……」
指の根っこまで突き入れられる衝撃に、シエルは半ば目を反転させている。
シーツを掴む手に力が入り、皺が寄っているのも見える。転がった眼鏡には涙
が残り、シエルは俺を振り返って――
お尻の向こうに見るシエルの、痺れるような快感に酔った顔。
それは襲いかかり、どろどろに白濁液で汚したくなるような俺を誘う顔だっ
た――
「どっちでも……早く遠野くんのおちんちんを入れてください……」
「ん……じゃぁ、シエル、どっちでされるのが好き?」
「……そんなのは……はぁ……うっ、ああ……ああああ!」
お尻の中の指をえぐると、シエルのお尻が跳ね上がる。
ほとんどベッドを膝で蹴って、跳ね馬のように腰を高く掲げる……俺はそん
な反応を導きだしながらも、それを笑ってぐりぐりと動かし続ける。
何度もシエルの腰が跳ねた。
「あああっふあ!ああああぅ!」
「やっぱりシエルはお尻の方が好きなんだね。えっちなお尻の穴でこんなに感
じているんだから」
「あぁ……して、してください……私のお尻の穴を、遠野君のおちんちんで…
…」
シエルは、涙ながらにおねだりをするようになっていた。
俺は指をゆっくり、震わせながら抜く。まずは膣からぬるんと……シエルの
括約筋が俺の指を擦りつけるように締まり、どろどろになった指を抜くときゅ、
と襞の口を閉ざす。
お尻の指も抜いていくと……こっちは……
「……シエルのお尻、穴が広がっちゃって……すごくいやらしいよ」
「や……やだ……そんなに見ないでください……」
俺の指の径ほどにぽっかりと口を開けている、シエルの肛門。
襞が広がり、ひくひくとシエルがお腹で呼吸するたびにまるで海の軟体生物
のように口を蠢かしている。俺がお尻を押し広げると、それがすごく間近に見
える。
「ふふふ……ふぅー」
「ああああ!」
シエルのお尻の穴に息を吹きかけると、本当にイソギンチャクか何かのよう
にきゅっとすぼまる。シエルを身体をさんざん弄んで興奮してきた俺の硬い陰
茎を、この淫らなシエルの身体に寄生した別の生き物のような柔口に刺し子み
たい。
俺は自分の陰茎を触る。それはシエルの肛門を挿し貫けるほどの硬さを持っ
ている。
「あ……ああ……来てください、遠野くん……」
シエルが手をお尻に当てて、お尻の穴をさらけ出して俺を誘う。
立ち膝になって腰の位置を合わせ、俺の向き出しの亀頭をまずシエルの濡れ
濡れの秘所になすりつける。俺の肉棒に透明な粘液がまとわりつき、先端で柔
らかいシエルの襞に触る感触が飲み込まれるように……
「ひぃ……はぁぅ……」
秘所を撫でられ、シエルが声を上げる。
たっぷりと愛液にぬたくると、俺は腰を上げてシエルのひくつく肛門に先を
据える。お尻の穴を天井に向けてしまっているシエルに真上から挿し貫くよう
に。
ほとんど立ち上がるほどの腰の高さ。俺はシエルのお尻の上に手を付いて、
肛門の位置をなんども確かめる。ちょっとは慣れてきたけども、やっぱり入れ
るところが違うといろいろ勝手も違うし、ここはやっぱり出すようになってる
けど、入るようにはなってないから。
「あ……はぁぁ……遠野くん……来てください……そのまま私のお尻の穴を犯
して……」
「シエル……ううぉあ……」
ぎゅっとお尻の穴の回りの肉ごと、シエルの中にねじり込む。
はぁぁぁ、とお腹から息を吐くシエルが、お腹のそこから震えるような声で
――
俺の肉棒を包む括約筋のつよい、心地よい締め付け。
「ああ……うぁああ……遠野くんのおちんちんが私を……お尻の穴にぃ……」
「んぅ……あああ……シエル……いいよ、シエルのお尻は……ぎゅぅっとして
て……」
俺も知らず、顎を仰け反らせてそんな言葉を口にしていた。
アナルセックスの、入り口はつよい締め付けがあるけども、その中はどこま
でも挿入できそうな不思議な感触。もし俺のペニスが数メーターの長さがあれ
ば、そのまま内臓を挿し貫いてシエルの喉から亀頭を覗かせることが出来るん
じゃないかと思うほどの、行き止まりの膣と子宮とは違う、深い穴を犯す快感。
まだペニスの半分も入ったばかりだけども、そこでシエルのお尻の穴は俺を
千切りそうにくわえ込む。シエルと俺の繋がった腰を覗くと、隆々とした俺の
肉棒がシエルのお尻の穴に尽きたっていて――シエルを、シエルのアナルを犯
しているという頭の中がかっかとするほどの快感と戦慄が駆け抜け、そのまま
体重を掛けていく。
ずぷり、ずぷりと俺を飲み込むシエルのアナル。
シエルの背中には汗が浮かび、脊椎の浮かび上がった線に伝っていく。お尻
を広げていた手を離し、戦慄かせながらベッドの上にあるなにかを掴もうとす
る。やっぱり、お尻の穴に入れられるという苦痛と闘っているのか……それと
もアナルの快感に流されないようにしているのか。
俺はぐっと腰を密着させ、後ろからシエルの覆い被さる。
俺の肉棒は一番シエルの奥まで入っていた。犯しているのは肛門と言うより、
シエルの直腸そのものを、と言うぐらいに。
シエルの身体が、ぴくっぴくっと小刻みに震える。
俺はシエルの項に、耳にキスをする。
「はぁ……入ってます……奥まで遠野くんのおちんちんが……」
「シエル……シエルのお尻の穴……いいよ……やっぱりココが気持ちいいって、
犯されたいと思ってたんだ……お尻を犯されて喜んじゃうシエルは……」
「あぁ……そんなことは……だって……」
シエルかいやいや、と顔を振る。身体はこんなに感じているのに、心はアナ
ルセックスにまだ抵抗を見せているような……いや、でもこんなシエルが一番
可愛らしく、愛しい。
お尻の穴を舐められ、指を入れられ、俺の陰茎に犯されてしまうシエル。
それで感じながらも恥ずかしがり、身体を震わせるシエル。
「……シエル……」
もっと、シエルを恥ずかしがらせたい。
シエルが泣き出しちゃうぐらい恥ずかしくえっちな責めをすれば、俺もシエ
ルもきっと真っ白になるほど気持ちよくなれる筈だ。
シエルが、お尻の穴ぐらい恥ずかしいと思っている所。
そこを責め立てれば、きっと……でも、お尻の穴と同じくらい恥ずかしいの
は……やっぱり入るところより出るところだから……
俺はシエルのお腹に手を這わせる。
ここしかない。シエルを恥ずかしがらせ、真っ赤にさせるのは。それにお尻
の穴と一緒に責めればきっと、溜まらないに違いない。
それは男の身体にもあるけども、位置が同じお尻の穴とは違う。男のそれは
身体から著しく出っ張っているけども、女のそれは割れ目の奥に隠されている。
ここなら、きっとシエルは恥ずかしがる。
「どうしました……遠野くん?肛門のことは大丈夫です、動いてください……」
「それもあるけども……シエル……シエル、ここはどう……」
俺はシエルの股の、秘裂の中にもう一度指を差し込む。
そして、今度はクリトリスでも、指を入れた膣の窪みでもなく、俺の指が探
り出そうとしたのは――
「ひっ、ああっ、ど、どこ触っているんですか遠野くん!ひゃぁ!」
シエルが首を仰け反らせて叫びを上げる。
それと一緒に、お尻の穴がぎゅーっと締まって俺は思わず声を上げる。この
締め付けだけで危うくシエルの中で射精してしまいそうだった。
「ああうっ、どこって……ここ……」
「そ、そんなところ触らないでください……フケツです!」
「でも、もうお尻も舐めちゃったしお尻にも入れちゃってるし、大丈夫だよ」
「そんなことは……ああ……」
俺の指は、襞をかき分けてそれを見つけ出していた。
濡れて愛液をとめどもなく吐き出し続ける膣口のほんのちょっと上にある、
針で穴を開けたほどの小さな穴。そこにある、と言われなければ窪みと襞の多
い女性器の中ではつい見過ごしてしまいそうな排泄口だった。
密着するシエルの背中が、かぁーっと熱くなるのが分かる。
シエルは首を曲げて俺の顔をびっくりした顔で振り返るけども、それもキス
で押し戻してしまう。唾液が唇と下に絡み、したたり落ちる。
「ああ……んぅ……はぁあ……ふぅ……」
俺の指先がちょこちょこと悪戯をするように触っているのは……
シエルの、尿道口。
女性器の中に秘められた排泄器官。
そこの上を俺の指が塞ぐようにくりくりと動かしていく。
「や……遠野くん……そんなところばっかり……えっちなことしないで……」
「ここ……シエルのおしっこが出る口……ここもやっぱり感じるの?」
シエルはシーツに顔を突っ伏して答えがない。俺は浅く腰を動かしながら、
秘唇の奥の尿道口を責める。指にシエルの襞が巻き付き、ぴくぴくと震えるよ
うに思える。
こんなところでも、やっぱり女の子は感じるのだろうか。
「……やっぱり感じるんだよね、シエル?」
「…………うう……」
シエルの反応は、明らかに快感を感じているそれだった。
でも、シエルのプライドが尿道口で感じているとは言わせないようだった。
お尻で感じると言うまで結構時間が掛かったから、すぐにでもそう言うとは思
ってなかったけども……
やっぱり、お尻の穴を犯しながらこんなことを言われるのがよっぽど堪える
んだろうか?
わからない。
でも、俺はシエルのお尻を挿し貫き、肛門と直腸の筋肉と粘膜のハーモニー
を味わいながら指で尿道口を弄り続ける。クリトリスみたいに突起になってな
いので指が滑って膣口に飲み込まれそうになるし、鋭い反応もないけども……
「はぁ……ああぁ……んぁ……」
「シエル……どっちの方が気持ちいい?お尻の穴と、おしっこの穴」
「そんな恥ずかしいこと言わせないでください!だってどっちも……」
「どっちもシエルの排泄器官で、どっちもシエルは感じちゃうんだよね?」
言葉で羞恥心を煽ると、シエルの身体がぷるぷると震えていく。
シエルは答えなかった。でも、割れ目自体が掻き回されて感じているのか、
身体の小刻みな震えと、口から漏れる吐息と甘い声を感じる。それに、俺が指
にしている尿道口もひくひくと物欲しげに動いてきているようにも。
「シエルは女の子の穴のおまんこよりも、お尻やおしっこの穴で感じちゃうの?」
「恥ずかしい……そんなことを言わせないでください、遠野くん……」
「みんな誰も知らないよね、シエルがそんな恥ずかしい女の子だって……でも、
それは俺だけの秘密にしておくよ、だから――」
俺はぐっと大きく腰を引く。
亀頭まで肛門から抜け出しそうなほど大きなストロークで。
シエルの直腸の中身がはみ出てきてしまう、と思うほどに――
「ああああああうあ!」
「どっちの穴でもイっちゃうかな、シエルは……どっちでイきたい?」
「そんなの……わっ分かりません……ああうは……でも……ひゃう!う!あ!」
ガンガンと強く、シエルのお尻の穴を犯す。
腰とお尻がぶつかりあい、ぱんぱんと肉の弾ける音を立てる。それにシエル
の肛門から掻き出された空気がぶぴり、とか恥ずかしげな音を立てる。
尿道口も、愛液でどろどろで穴の位置を探り損ねそうになるけども、指と爪
で引っ掻くように刺激する。シエルには強すぎるような気もするけども、アナ
ル以上の快感を生もうとすると……
「ああぁぁ……ひぃ!う、ああ……やっ、駄目っ、遠野くん……あああ!」
「どう?気持ちいい?おしっことお尻の穴でこんなに感じちゃうの?シエルは
……」
「もう……もうっ、そんな風にいじめないでくださいっ、あああふぁああ!」
シエルの背中が弓なりに反る。俺はシエルの背中と首筋を舐め、肌ににじみ
出る薫りのエキスを吸い取ろうとする。シエルの肌の薫りは媚薬のように、鼻
から脳へと貫き、目の奥をじーんと痺れさせる揮発性の刺激がするようだった。
シエルは、排泄器官を前も後ろも塞がれ、責められ、狂いよがっている。
それに、そんな器官で感じてしまっていることを認めたくないような素振り
が逆にシエルを艶めかしく被虐の美で彩っていて――この、俺にアナルを犯さ
れるシエルが愛しく、そして、もっといじめたいという歪んだ欲望に駆られて
……
「シエル……シエル……」
「ふぅ、ふぁぁぁぁ!だっ、だめっ、遠野くん……そんなにしたら……だっ、
でっ、出ちゃいますぅ!はぁぁぁうあ!」
シエルのアナルの奥底を、狙いを定めて付く。
アナル越しに子宮を目掛けて肉壁ごと押し込むように、激しく強く。そのア
ナル責めにシエルの身体がぴーんと引きつる。アナルは目一杯広がり、勢いよ
く出入りする俺の肉棒をくわえ込んでいて。
それに、尿道口も押し込むように刺激をする。
その窪んだ指触りが、ぷくっと膨れたような気がした。
それにもかかわらず、尿道口とアナルを同時に、激しく責め続ける。
俺のお尻の奥からどくどくと昇ってくる熱い情欲のほとばしりを感じながら、
俺はシエルの身体の中に――
「シエル……いくっ……シエルの中にたくさん……」
「ああっ、だ、やぁ……遠野くんっ、はうああ……あははぁああ!」
じょろろ、と。
俺の指に掛かる、なま暖かい液体。それは俺の指と手を汚し、シエルの内股
を伝って零れだして。
それと一緒に、おれもシエルの中に熱い精を放っていた。身体を仰け反らせ、
一番シエルの身体の奥底、直腸の中にどくどくと……
「うぁ……ああ……」
俺の射精はともかく、シエルはいったい……
いつもならクライマックスと共にぐったりとするシエルと俺だったけども…
…俺は何かをこぼしたようなシエルの股間から手を抜くと、それはほかほかと
湯気をたてて……
このぬれた手をしげしと眺める。これは、その……いわゆる潮吹きという女
体の神秘現象じゃなくて……その、やっぱり尿道口からこんなにたくさん出て
くる液体というのは一つだけだ。
やっぱり、この液体は、尿……だよなぁ……ほかほかだし。
シエルのアナルに繋がったまま、俺はつい尋ねてしまった――
真っ赤で死にそうに恥ずかしそうな先輩が、俺を身体をねじって振り返って
いて。
「……これ、その、シエル……おもらし?」
「やっ、やぁぁぁぁぁっぁあああああ!」
絹を裂くような悲鳴と共に、俺たちはセックスの余韻からいきなり現実に……
§ §
ごしごしごしごしと。
肘まで泡に包まれながら素っ裸で洗濯しているというのはわびしいと言うよ
り情けなかった。洗濯桶いっぱいに溢れかえる泡が、なんとも間が抜けて情け
ない。
素っ裸でなぜ洗濯をしているかというと、答えは簡単だった。
まずここは風呂場で、服を着ているのは不似合いだ。
おまけに、俺が服を着る暇もなく、洗濯物を抱えてこの風呂場に飛び込んで
きたからだ。
そして、しゃがみこんで洗濯である。おまけに洗っている洗濯物の大きさが
泣ける。
どれだけ洗ってもやたらに洗い残しがある様な気がする、このシーツ。
「遠野くん、ため息を吐いてないでさっさと手を動かしてください」
バスタブに腰掛け、先輩が俺を噛みつくような瞳で見下ろしている。
先輩も俺と同じように裸だったけども、腕を組んで座っていたのであまり恥
ずかしくないようだ。
先輩はぷんすかと頭から湯気を立てそうに怒っていた……まぁ、こんな怒り
方なら問題ないと言えば問題ない。本当に怒るとあんな目で見られると人生止
めたくなる程先輩の瞳は冷たくなるから。
まぁ……それはやっぱり、こんな怒り方は先輩も恥ずかしいだろうからなぁ……
「……先輩、わざわざ手洗いじゃなくてもいいじゃないですか」
「と、遠野くんはおしっこに濡れたシーツを持って私にコインランドリーまで
行けと言うんですか?こんな真夜中に?」
「……お漏らししたのは先輩なのに……」
どうも僻み根性がついてきて、つい口を突く
先輩の耳から、夜間のようにぴーっと怒りの蒸気が吹いた――様な気がした。
先輩はむきー、と顔を真っ赤にして狭い風呂場の中で耳が痛いほどに叫ぶ。
「遠野くんがあんなえっちで恥ずかしいことをするからです!」
「うわー先輩、もっと声を小さくして……」
「もう、恥ずかしくて死にそうでしたよ……もう、遠野くんにどうしてこんな
恥ずかしい趣味がついちゃったのか……もしかしてあのアルクェイドにヘンな
ことされてるからですね?」
……自分を棚上げする先輩の憤激に、俺は反論するより先に笑いたいほど呆
れてしまう。もしかして秋葉さん、それとも琥珀さんのせいですか……とかぶ
つぶつ独語する先輩に、手を動かしながら声を掛ける。
「いや、先輩だから尿道口とかアナルとかでエッチするんだよ」
「う……も、もう遠野くんは……そこもここも、人間の排泄器官であり性交に
使う器官じゃないと何度言ったら分かるんですか。いまでもまだ、お尻の穴い
たいですよ……」
「……でも、気持ちよかったでしょ?お漏らししちゃうほど」
ぎゅーと洗濯物を絞りながら、俺は先輩の顔を見上げる。
俺の言葉がどれほどの効果を上げたのかと先輩を見ると、先輩は真っ赤にな
りながらぱくぱくと、陸にあげられた魚のように言葉無く息をしていて。
恥ずかしさと記憶の反芻で、きっと先輩の頭は半分も動いてないに違いない。
「……それに、先輩の尿道口が性感帯だとわかったから、今度は集中的に責め
ようかな」
「…………ううう」
「綿棒で尿道責めとか、そうだ、琥珀さんからカテーテル借りてくるとか……
使えるかなぁ、勉強しようかなぁ……」
「…………ううううううううう」
先輩がぷるぷるぷるぷると息を止めて、瘧のように震えていて……
言い過ぎちゃったかなぁ、と俺は首を竦めてもう一度泡の中に没頭する。そ
してごしごしごしごしとシーツを洗い続ける。いったいどれくらい洗うと良い
のか分からないけども、先輩がいい、というまではしないといけないだろう。
はぁ……だんだん寒くなってきた……へくちっ
ちらっと見上げると先輩は眉をへの字に曲げて、困惑した顔で俺を見ていて。
その口がふぁーっと深々と呆れたようなため息を吐いて……
「……はぁ、仕方ないですね遠野くんは……」
「じゃぁ、明日の夜にでも……」
「調子に乗らない!そこ!さっさと洗う!」
「ひー!」
《おしまい》
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